寝ているときに呼吸が止まっていませんか?
寝ているときにいびきがうるさい、呼吸が止まっていると指摘された、朝すっきり起きられない、日中に眠気が強い…そんな症状はありませんか?
こうした症状の背景には、「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」が隠れている可能性があります。
この病気は放置すると、高血圧や心臓病、脳卒中などの血管障害のリスクや眠気に伴う交通事故などのリスクが高まることがわかっています。
当院では、検査から治療まで一貫してサポートしています。

睡眠時無呼吸とは?(病態)
睡眠中、なぜ呼吸が止まってしまうのか?
睡眠時無呼吸症候群には主に2つのタイプがあります。
● 閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)
舌や喉の筋肉がゆるみ、気道がふさがることで呼吸が止まるタイプです。
肥満・扁桃肥大・小さい顎・鼻閉などが原因となることもあります。
● 中枢性睡眠時無呼吸(CSA)
脳からの呼吸指令が一時的に止まり、呼吸が止まるタイプです。
心不全や脳の病気に関連する場合が多く、専門的な評価が必要です。

睡眠時無呼吸の検査
当院では、以下の方法で診断を行います。
- 問診・視診
いびきの有無、日中の眠気などを確認し、内視鏡を用いて鼻やのど奥の形もチェックします。 - 簡易睡眠検査(自宅で実施可能)
専用の機器を一晩装着し、無呼吸や酸素飽和度を測定します。
ご自宅で気軽にできる検査です。 - 精密検査(終夜睡眠ポリソムノグラフィー:PSG)
必要に応じて、専門施設での精密検査をご案内します。

睡眠時無呼吸の治療法
状態や重症度に応じて、以下のような治療を行います。
● 生活習慣の改善
体重管理、禁酒、禁煙、睡眠姿勢(横向き睡眠)など
● CPAP療法(持続陽圧呼吸療法)
専用マスクから空気を送り込み、気道の閉塞を防ぎます。
中等症以上の方に特に有効な治療です。
● マウスピース(口腔内装置)
下顎を前に出すことで、気道の確保を助けます。
軽症~中等症の方に効果的です。歯科医との連携で対応します。
● 手術療法
鼻閉や扁桃肥大が原因となっている場合、手術を検討します。
当院での診察結果により、専門施設への紹介も可能です。



よくあるご質問(Q&A)
Q. 放置しても大丈夫ですか?
A. 放置すると、高血圧や心筋梗塞、脳卒中、糖尿病のリスクが高まるとされています。早めの検査と治療が大切です。
Q. CPAPは一生使う必要がありますか?
A. 基本的には継続して使用しますが、生活習慣改善や体重減少により不要となる場合もあります。
Q. 手術は当院でできますか?
A. 手術が必要な場合は、信頼できる専門医療機関へ紹介いたします。当院で適応判断を行います。
